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私がわたしを生きるために

連載1回目~25回目|連載26回目~42回目

連載1回目 「離婚」意識調査495人のアンケート結果
「離婚して人生良くなった」 女性90%、男性わずか25%
グラフ①は、離婚を考えたことがあるかどうかの男女の比較をしたもので。女性のほうが離婚を考えたことがある人は約6割、男性は約4割で、女性のほうがやや多い結果でした。
グラフ②は、セミナーの広告をこの紙面上に掲載したときに出した円グラフです。離婚してあなたの人生が良くなったかどうかの質問です。女性では「9割が良くなった」に比べ男性では「良くなった」はわずか25%にしかすぎません。これほど男と女で大きく結果が違うのはなぜなのか?私たちは男性と女性の比較をしてみることが、「夫婦」を考える上で大事なのではないかと気づき、セミナーでは、アンケート結果を男性と女性で比較検討していくことにしました。
グラフ① グラフ②
離婚を考えたことがありますか?
<男女比較>
離婚したことで、あなたの人生はどうなりましたか?
<男女比較>
※再婚者データは除く
●女性(有効回答数:420) ●男性(有効回答数:68)
●女性(有効回答数:48) ●男性(有効回答数:4)
ところで、みなさん「美学倶楽部ってなんだろう?」っておもってらっしゃると思います。美学倶楽部は共通の理念①仕事を通して地域に貢献する②自立した女性として自己を磨く③志を持つ人の夢を応援する-を共有し目的に向かって自己研鐟をする会です。現在、古野幸恵会長はじめ総勢30人のメンバーで2ヶ月に1回の定例会や会員有志主催のイベント、小旅行などを楽しみながら自己磨きに励んでいます。美学倶楽部は山口県が企画して始まった画期的な事業「女性起業家支援塾」受講生の仲間からスタートし、今は受講生以外のメンバーも参加し、何か問題が起きるたびに話し合い規約もつくりながら設立4年目を迎えています。美学倶楽部に興味のある方は右記ホームページから入会できます。(美学倶楽部関連HP http://www.sutekina.jp/
2007年6月2日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載2回目 アンケートの目的と内容
夫婦間の「本音」に迫る 失敗から問題点を明確に
ビジネスという仕事の現場では、「失敗から学ぶ」とういうことがあります。失敗した事例をたくさん集めて問題点を明確にするという手法です。
「夫婦」という単位を考えたときに、一生うまく続けば最高ですが、やはり、どのご夫婦も山あり谷ありだと思います。山あり谷ありでも乗り越えられる夫婦と乗り越えられなかった夫婦はどこが違うのか?そういう素朴な疑問と、新聞紙上や、マスコミをにぎわしている熟年離婚や離婚率の上昇は何が原因なのか?そういう原因を知ることによって、夫婦という単位をより有意義に過ごせる方法や問題解決の糸口が見つからないだろうか?ちょうど離婚に関する年金の法改正も進む中、アンケートにより本音の部分を聞いて、よりよい「夫婦」になれる方法を見つけたいというのが、今回のアンケートとセミナーの目的でした。
アンケートの内容は下記のとおりです。
(1)あなたは、お見合い結婚ですか?恋愛結婚ですか?
 ①お見合い結婚 ②恋愛結婚
(2)あなたは、何歳で結婚しましたか?
(3)あなたの、結婚生活は何年ですか?
(4)あなたは、離婚を考えたことがありますか?
 ①はい → Aの質問にお進み下さい。
 ②いいえ → アンケート終了です。ご協力ありがとうございました。
A.離婚を考えたことのある方にお尋ねします。
(5)あなたが離婚を考えた理由は何ですか?(主な理由を3つまで)
 ①価値観の違い ②精神的・肉体的虐待 ③舅・姑と合わない ④性格の不一致 ⑤異性問題(浮気) ⑥浪費 ⑦家庭を顧みない ⑧会話がない ⑨アルコール依存症 ⑩その他(   )
(6)あなたが、離婚を決意できない理由は何ですか?(主な理由を3つまで)
 ①経済力がない ②子供のため ③周囲の反対が大きい ④世間体が気になる ⑤一人で生活できる自身がない
 ⑥老親の扶養・介護のため ⑦信頼して相談できる人・場所を知らない ⑧夫(もしくは妻)または家族の保証人になっているから
 ⑨その他(   )
(7)その他なんでもご意見をお書きください。
(8)あなたは、離婚経験がありますか?
 ①ある → Bの質問にお進み下さい。
 ②ない → Cの質問にお進み下さい。
B.離婚経験のある方にお尋ねします。
(9)離婚の理由は何ですか?(主なものを3つまで)
 ①価値観の違い ②精神的・肉体的虐待 ③舅・姑と合わない ④性格の不一致 ⑤異性問題(浮気) ⑥浪費 ⑦家庭を顧みない
 ⑧会話がない ⑨アルコール依存症 ⑩その他(   )
(10)離婚を提案したのはどちらですか?
 ①自分 ②夫(もしくは妻)
(11)離婚によってあなたの人生はどうなりましたか?
 ①良くなった ②悪くなった ③変わらなかった
(12)離婚が人生のプラスと考えている方にお聞きします。その理由は何ですか?
(13)離婚して失敗したと思っている方にお聞きします。その理由は何ですか?
(14)その他なんでもご意見をお書き下さい。
(15)再婚の意思がありますか?
 ①はい ②いいえ
アンケート終了です。ご協力ありがとうございました。
C.離婚を考えたことはあるが、離婚経験のない方にお尋ねします。
(9)あなたが、離婚をしなかった理由は何ですか?(主なものを3つまで)
 ①経済力がない ②子供のため ③周囲の反対が大きい ④世間体が気になる ⑤一人で生活できる自身がない
 ⑥老親の扶養・介護のため ⑦信頼して相談できる人・場所を知らない ⑧夫(もしくは妻)または家族の保証人になっているから
 ⑨その他(   )
(10)離婚をしなかったことによってあなたの人生はどうなりましたか?
 ①良くなった ②悪くなった ③変わらなかった
(11)離婚をしないことが人生のプラスになったと考えている方にお聞きします。その理由はなんですか?
(12)離婚をしないことで失敗したと思っている方にお聞きします。その理由は何ですか?
(13)その他なんでもご意見をお書きください。
アンケート終了です。ご協力ありがとうございました。
2007年6月8日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載3回目 アンケート回答者内訳
女性が86%、男性14% 30代以下57%、40~60代は42%
アンケートは、微妙な問題なので、聞き取り方式よりもインターネット上で集めたほうがいいと考えられましたので、美学倶楽部関連ホームページ(http://www.sutekina.jp/)上で行いました。美学倶楽部会員に、アンケート回答者への粗品を提供していただきスタートしました。
最初は思ったほど、アンケート回答が集まらず、やきもきしましたが、ある時期より、急速に増え始め、総数542件、有効回答数495件にのぼりました。
495件のうち初婚が411件、離婚54件、現在再婚しておられれる方30件であり、男女比は女性86%、男性14%でした。年齢別構成は、20代22%、30代35%、40代24%、50代15%、60代3%、70代1%であり、インターネット上でアンケートを回答していただいたせいか、パソコンを日常茶飯事に使用していると思われる、若い世代の回答が多く、30代以下が57%と半数以上を占め、40代以下が81%と、40代以下で8割を占めました。
私たちは、離婚に伴う年金改正に関係があると考えられる、熟年の離婚問題と「夫婦」について検討したかったので、対象年齢、40代、50代、60代が少なすぎると、集計結果が、的外れになるかもしれないと心配していましたが、40代、50代、60代の割合は、アンケート有効回答数の42%あり、まずまずのアンケート回答者の内訳にひとまず、安堵しました。
さて、この集まったアンケート結果をどういうふうに集計していいのか、美学倶楽部会員、藤川深雪と散々悩みましたが、まず全体のアンケート結果の分析をして、アンケート結果の傾向を見ることが妥当と考え、全体の分析を始めました。
アンケート回答者内訳
有効回答数:495<総数:542>
(初婚:411=83% 離婚:54=11% 再婚:30=6%
<年代別>
・女性:427<86%>
 (初婚:351、離婚50、再婚:26)
・男性:68<14%>
 (初婚:60、離婚:4、再婚:4)
2007年6月15日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載4回目 離婚を考えた理由495人全体の結果
トップは「価値観の違い」 内容解析し解決の糸口を
男女の違いを見比べていく前に、まず有効回答数全体の集計結果から、主たるところを説明していきたいと思います。今回は「離婚を考えた理由」の結果をお示しします。
離婚を考えた3大理由は、①価値観の違い②性格の不一致③舅・姑とあわない-でした。私たちの日常の会話の中でも、これらはよく聞く言葉だと思います。実際にさまざまな調査の結果を読んでみても、「価値観の違い」や「性格の不一致」という言葉はしばしば出てはきますが、人間はまったく同じというわけにはいきません。価値観や性格もそれぞれ違ってあたり前のような気がします。価値観の違いや性格の不一致という曖昧模糊(あいまいもこ)の内容で、離婚の原因をひとからげしていいものかどうか?価値観が違っても性格が一致していなくとも離婚しないご夫婦もいるかもしれません。
また、嫁・姑の関係などもアンケート結果から解決の糸口がみえてくるのかどうか?さらに離婚を考えた理由で続くのが、「浪費」ですが、この浪費の原因も、ギャンブルなのか?飲酒代金なのか?他の女性のために浪費するのか?単に気前が良くて人様にご馳走してしまうのか?浪費という項目ひとつとっても奥が深いと思いました。「家庭を顧みない」という理由も顧みない原因は何なのか?仕事人間だから?アルコール依存症だから?ほかに女性がいるから?趣味に没頭しているから?-など単純なアンケート集計だけでは見えない部分をどういうふうに解析していくのか?どこに焦点をあてていくのか?…が、藤川と私の集計解析中の悩みでした。
離婚を考えた理由
(複数回答)(有効回答者数:281)
一方「精神的肉体的虐待」や「異性問題」などは、人間としての尊厳を傷つける行為であったり、夫婦の契りを反故(ほご)にする行為であり、離婚したくなるのもうなずけます。しかしさまざまな、離婚を考えたくなるような夫婦の問題があったとしても、離婚しない夫婦もいれば、実際に離婚にまで進んでしまう夫婦もいらっしゃいます。離婚に至る夫婦と連れ添う夫婦はどこが違うのか?そこで、実際に離婚した方たちの離婚理由や、離婚は考えたことはあるけれど、離婚しなかった方たちについても調査いたしました。
次回は離婚を考えたことはあるけれど離婚しなかった理由や、実際に離婚した方たちの離婚理由についての集計をお示しします。また、今回のアンケート結果では特に重要と思われる「記述式の内容」も、この連載の中で少しずつご紹介していきたいと考えています。
ところで、今回のアンケート結果ではさまざまな形の集計結果を出すことができますが、できるだけ皆様の興味のあるところを優先的にお示ししたいと思います。連載2回目のアンケート内容をご覧になり、興味のあるところ、知りたいところがありましたら、山口新聞さんまでご連絡くださいね。
2007年6月22日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載5回目 離婚しなかった理由・離婚した理由
「子どものため」決意できず 「虐待で離婚」深刻な現実
今回の集計結果は、有効アンケート495人全体の「離婚を決意できない、しなかった理由」と、実際に離婚された方の「離婚した理由」についてです。
「子はかすがい」とは昔からよく言われますが、インターネットによるアンケートで、若い世代が多かったにもかかわらず、子供のためという項目が1位を占めたことに対して、子供への虐待や放置など子育てに不適応を示す若い母親のニュースが多い中、まだまだ子供が大事と考える親の多いことに安堵(あんど)しました。
また、2位の経済力の問題は、本当に離婚しか方法がない人たちにとって、特に子供さんが小さいときにどういうふうに働き、生活費を稼ぐのかは、真剣に考えていかなければならない問題です。3位の「一人で生活する自信がない」の中には、経済的な問題も含まれているかもしれませんが、子供を預けるところがなかったり、一人では寂しいというのも含まれているかもしれません。
4、5位の世間体や周囲の反対の中には、まだまだ離婚に対する社会の偏見もあるように思いました。実際、私たちはこのセミナーを開始するにあたり、「離婚」という言葉を使ったがゆえにさまざまな難関にぶち当たりました。この話は次回に少し触れたいと思います。
6位の、安心して相談できる人、場所を知らないという回答は、行政機関をはじめ、善意で相談にのっている方たちにはびっくりする結果かもしれません。扶養介護は現代の世相を現していますし、夫や妻の借金を必ず夫婦のどちらかに保証させる銀行のやり方も問題があるかもしれません。
一方「離婚した理由」は①価値観の違い②精神的・肉体的虐待③性格の不一致④浪費⑤異性問題⑥家庭を顧みない⑦舅姑と合わない⑧会話がない⑨アルコール依存症⑩その他-でした。ここで、注目したいのは、離婚を考えた理由では6位にあがっていた、精神的肉体的虐待が、2位に躍り上がっていることです。近年行政機関でも、家庭内暴力については深刻に受け止め、さまざまな啓蒙活動や非難のためのシェルターなどを装備してきました。家庭内暴力の問題は、暴力を受けているうちに、被害者がそこから抜け出ることができにくくなるような特殊な精神状態になることだといわれています。
今回のアンケート結果を真摯(しんし)に受け止め、第三者がその問題を理解していくことが大事だと思います。
離婚した理由(複数回答可)
有効回答者数:84

離婚を決意できない、しなかった理由(複数回答可)
有効回答者数:281
2007年6月29日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載6回目 やまぐち女性財団からの助成金をもらうまで
「離婚」に負のイメージ チケット販売、困難に
美学倶楽部には、会員規約があります。美学倶楽部の3つの理念の一つ、「志を持つ人の夢を応援する」に基づき、会員有志がやりたいことを、役員会に申請し、許可が出ると「美学倶楽部主催事業」としてその夢を応援します。今回は、初めてこの規約の内容を使っての「美学倶楽部主催事業」でした。
今回、会員の並川喜美子、小島玲子、とさかまさこ-の有志で美学倶楽部役員会に申請を出しました。有志が申請して、許可をいただいたとはいえ、美学倶楽部としての主催事業ですから、当然会計報告はしなければなりませんし、有志の夢や、やりたいことを応援することで、倶楽部のお金が赤字になっても困ります。やまぐち女性財団に助成金の申請をすることにしましたが、助成額は助成対象経費の半額しか出ません。そこで、参加者にはチケットを千円で買っていただくことにし、会員持ち寄りの品々でバザーも開くことにしました。まずは、助成金の申請書をつくり、助成金が交付されなければ、何事も始まりません。
80才の私は
80カラットのダイヤモンド
助成金の申請書は、会員最高齢80カラットの輝きをもつ並川喜美子が作成、無事に交付される運びとなりました。ちなみに80カラットは並川喜美子の口癖です。素敵な言葉なのでここで、ご披露したいと思います。
「年齢を重ねることが素敵に思えるような生き方をしましょうよ。私は、80歳だから80カラットの輝きをもった女性でいたいし、そうなれるように毎日を磨いていきたい。」
この言葉、なんと素敵でしょう!
しかし交付にあたって、気になる言葉が一つありました。男性審査員の一人から、「離婚を勧めるセミナーではないか確認してください」との言葉があったそうです。私たちは「夫婦」を考えるためにアンケートをとって分析したいとは考えていましたが、あくまで客観的に分析を進めていきたいと考えていましたので、その旨を説明し、なんでこういう質問が出るのだろう?とは思いましたが、この質問の意味を深く考えていませんでした。早速、美学倶楽部会員用の掲示板に助成金が交付されたことを報告し、今後の段取りを進めるための協力を呼び掛けました。
皆さんは「離婚」という言葉を聞いたときに、まずどういうことが頭を横切りますか?「私には縁のない言葉だわ」「我が家も離婚の危機なのよね」「離婚するのは辛抱が足りないからよ」-など、人それぞれ反応が違うと思います。私たちも離婚という言葉はそれぞれ受け止め方が違うとは思っていましたが、チケットを販売する段になって、あれほどメディアには頻繁に出ているこの言葉、そして男女合わせて495人のアンケート結果でも57%が一度は離婚を考えたことがあるという結果にもかかわらず、この地域では、まだまだマイナスイメージが大きくチケットが売りにくいという困難にぶつかったのでした。
私たちはあせりました。
(パネラー費用を捻出しないといけないのに、このままでは赤字になってしまう、どうしよう!)
離婚を考えたことがありますか?
有効回答者数:495
2007年7月6日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載7回目 離婚という言葉に対する反応
「男は被害者」「妻が考えたら困る」 ネガティブな反応多く
2つのグラフは平成17年の国民生活白書からのグラフです。男性と女性の離婚率を示しています。1960年代から10年おきに年齢別の離婚率をグラフで表しています。
どの年代においても若い年齢層で離婚率が高いのが一目瞭然です。男性も女性も24歳以下の若年層の離婚は80年代から急速に増えており、2000年の10代の女性の離婚率は60%、20歳から24歳の女性では約40%と驚異的な数字を示しています。男性もこれらの年齢の離婚率は40%と高いのが特徴です。また男女とも29歳未満は1980年代から離婚率が上昇し、30代は90年から離婚率が上昇し始めています。40台以上でも2000年からは離婚率がやや上昇傾向にあり、熟年離婚が騒がれた時代に一致します。
今回美学倶楽部の離婚に対する意識調査のアンケート結果では、連載3回目でお示ししましたように、40代未満が57%と過半数を占めていました。このグラフから見ても、離婚に対する考え方、捕らえ方は40歳を境に違うのではないかと思います。
私たちは、セミナーの参加者を募る時には、まだアンケート結果はできていませんでしたので、「熟年離婚」の問題を考えようと、主に40代、50代以上の方たちに声をかけました。そのときに「離婚」という言葉は、こういう年代の方たち、この地域においては、まだまだタブーなのだと実感することが多々ありました。セミナーのチケットを販売するにあたってのネガティブな反応を集約すると、次のような内容でした。「セミナーに出席したいけど出席すると離婚を考えていると思われるから参加できない」「このようなセミナーに出席されて、女房が現実的に離婚を考えたら困る」「うちの女房(あるいは妻である私)は離婚なんか考えてないから出席する必要がない。男は何も悪いことをしてないのに寝耳に水で、ある日突然離婚したいといわれるのだ。男は被害者だ」「もう離婚してしまっているから必要ない」「離婚するのは辛抱が足りない一部の人だし、家庭にはいろいろあるけどみんな辛抱しているのだからこんなセミナーは意味がない」-という反応でした。
年齢層別有配偶人口に対する離婚率
(備考1) 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(2005年)により作成
(備考2) 19歳以下については、15~19歳有配偶人口に対する率
離婚は、避けられるものなら避けたほうがいいのかもしれません。しかし、こういう反応が多くあるにもかかわらず、離婚に踏み切った背景には何があるのだろうか?私たちは「アンケート集計を急がなければ…」という思いに駆られました。
2007年7月13日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載8回目 離婚を考えた理由・離婚した理由(女性)
深刻、アルコール依存症 家庭内暴力などの背景に
495人全体の「離婚を考えた理由」「離婚した理由」は連載4、5回目に載せましたが、今回のグラフは「離婚を考えた理由」と実際に離婚を経験された方の「離婚した理由」に対する男女の違いについて調べました。紙面の都合で女性の場合と男性の場合の2回に分けましたので、今回は女性のみの「離婚を考えた理由」「離婚した理由」について説明し、次回は男性と女性の違いについても見ていきたいと思います。
薄い色の棒グラフが「離婚を考えた理由」で、濃い色の棒グラフが実際に離婚を経験された方の「離婚を考えた理由」です。実際に離婚した理由と離婚を考えた理由の大きな違いがここにも出てきました。離婚のを考えた理由よりも離婚した理由のほうでパーセンテージが高くなっているのは(薄い色の棒グラフよりも濃い色の棒グラフが大きいもの)、精神的・肉体的虐待、浪費、異性問題、家庭を顧みない、アルコール依存症です。
特に精神的・肉体的虐待、アルコール依存症は、離婚を考えた理由のパーセンテージと比べて2倍以上あり、離婚した理由の中でも特に考えていかなければならない問題と考えられます。
近年、飲酒運転による交通事故の多発が新聞をにぎわせていますが、この飲酒運転の影には実はアルコール依存症の問題が隠れているといわれています。また家庭内暴力の背景には、アルコール依存症が関係する場合も多いといわれていますが、日本ではアルコール依存症に対する認識が医療関係者にも一般の方にも正しく伝わっておらず、そこは今後の大きな問題と考えられます。
家庭内暴力で困っておられる方、お酒のことで家庭内にトラブルのある方は、ぜひ一度パートナーの方がアルコール依存症になっていないかどうかチェックされることをお勧めします。アルコール依存症については「特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)」のホームページ(http://www.ask.or.jp/)に詳しくのっていますが、ホームページを見る環境にない方のために、アルコール依存症に対するチェックリストを、連載の間にどこかで載せていただくつもりです。
「離婚を考えた理由」と「離婚した理由」
(女性の場合)
2007年7月20日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載9回目 離婚を考えた理由・離婚した理由(男性)
価値観、性格不一致が大半 「男は外、女は家庭」の意識も
今回は男性の離婚を考えた理由と、実際に離婚した方の離婚した理由です。グラフは比較のために、連載8回目の「女性の離婚を考えた理由・離婚した理由」のグラフも並べていますので、女性と男性の違いがわかると思います。
男性の場合も女性の場合と同じく、価値観の違い、性格の不一致が1位と2位を示していますが、3位以降になると男性と女性で大きく違ってきます。男性の3位以降は異性問題、浪費、会話がない、精神的・肉体的虐待、舅・姑とあわない…となっています。女性では、日常生活の中の問題点である、嫁姑問題、会話がないということが上位にあり、男性では、異性問題、浪費が上位にあるという多きな違いがありました。
次に実際に離婚した理由について見てみましょう。濃い色の棒グラフが実際に離婚された方の離婚した理由です。女性と違って、男性では離婚した理由は、価値観の相違が群を抜いて多く、それに続き生活の不一致、浪費、異性問題、が続きます。女性に多かった、精神的・肉体的虐待、家庭を顧みない、アルコール依存症は男性の離婚原因では皆無であり、特に「家庭を顧みない」は、離婚を考えた理由にも挙がってないところが、興味深い点です。日本では「男と女の役割分担、男は外で働き、家庭を守る」という意識を持った人が多く、女性は家庭を顧みないほどには外で働いていない、あるいは仕事をしていても家庭の中のことも、ほとんどのことをまだまだ女性がしている現実があるのだろうと推測しました。
「離婚を考えた理由」と「離婚した理由」
(男性と女性の比較)
また、女性の離婚理由には、具体的な項目が挙がることが多いのに反して、男性の離婚理由には、価値観の違い、性格の不一致がほとんどを占めていました。このことから、複数の男性からセミナー前に聞いた、「男性は何も悪くないのにある日突然妻から離婚を言い渡される」という言葉が思い出されました。離婚に至るほど、女性のこころに日々積み重なってきた不満は、夫へはきちんと伝わっていると女性が思っているほどには夫側には伝わっていないのではないかと考えられました。さらにアンケートの離婚理由の中の記述式アンケートのところを見ると、女性の場合は「夫の借金、夫が仕事をしない」というお金に絡む問題を書かれている方がありましたし、20代女性では「性の不一致」を挙げ、離婚し再婚されている方もいらっしゃいましたが、男性の方はここにも具体的なものが挙がっていませんでした。
2007年7月27日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載10回目 離婚を決意できない理由・決意しなかった理由(男女比較)
「子供のため」男性多く 女性は経済的問題が主
今回は、離婚を考えたけど、結局はいしなかった方たちの、男女の理由を比較してみましょう。今回の集計では再婚者は除いて検討しています。男性では「子供のため」「世間体が気になる」が、女性と違う主な離婚を決意できない理由であり、女性では「経済力がない」「一人で生活できる自信がない」が、主な理由でした。離婚を決意できない理由の中で「子供のため」と言う比率が、女性より男性のほうが高いことに驚きました。子供をかわいがる夫であれば夫婦が離婚を考えたとしても、まだまだ話し合い、解決できる糸口があるようです。
「世間体が気になる」という心理は「離婚」することで、自分自身を否定されたように感じることから起きるのではないかと考えられます。私の知っているある女性は、男性から離婚を言われたことから、自分自身に自身をまったくなくしてしまい、とても魅力的な女性であるにもかかわらず、自分が世間から笑われているように感じると言っていました。男性の心理は女性である私には十分理解できませんが、昔から「男の沽券(こけん)にかかわる」「男の中の男」という言葉に代表されるように、強い男性こそが立派な男性であると思い込まされて育った男性が、妻の不満をおしきれず離婚するのは「弱い男」のレッテルを貼られることになり、世間に顔向けできないのかも知れません。男性が言葉に出して言わないこのような気持ちを理解することも大事なのではないかと考えます。
離婚を決意できない、決意しなかった理由
(男女比較) ※再婚者除く
一方、女性が離婚を考えたけど決意できない理由は、予想通り経済的な問題が主でした。結婚してもパートで働く女性は多くなってきましたが、まだまだ経済的に自立できるほどの収入がないのが現状です。男性にも離婚を決意できない理由の中に「経済力がない」という理由があがったことは、キャリアウーマンと主夫のカップルも存在する現在、多様化した夫婦のあり方の一面を垣間見た気がしました。
また記述式の回答の中で興味ある理由も数多くありました。「財産分与がややこしい」「共同で会社の経営をしていて会社に対する責任がある」「まだ努力できるから」「結婚は我慢と忍耐の連続だと思うから…」「子供が成人するまで待てと周囲に言われた」-などがその一部です。
2007年8月3日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載11回目 女性の自立は経済的自立から
まず「自分のお金」作り 支出吟味し貯蓄増やせ
女性の「離婚を考えたけど実行できない理由」の上位は経済的な不安でした。結婚して経済的な基盤を夫に依存してきた妻にとって、ひとりで、または母と子だけの生活に多くの女性が不安を感じている現状がうかがえます。そこでセミナーのときに女性の経済的自立や年金問題についてお話いただいた、ファイナンシャルプランナーの上本喜代美さんに山口新聞の読者のために、今後数回に分けてお話をまとめていただきます。
家計管理が自立の一歩
「経済力がない」「一人で生活できる自身がない」と女性では経済面での不安が上位になっています。そこで、経済的な不安にカツ!ために自立準備について考えていきます。
「離婚してやる!」カーッときたら自立準備の始め時です。自立の一歩は自分の財産つくりから。これは、自分が自由に使えるお金を作ろうということで、決して離婚を勧めているのではありません。夫婦円満の家庭でも自立意識は大切ですから、自分の望むライフプランをかなえるために、「自由に使える自分のお金」作りを始めましょう。
まず、家計が貯金できる体質かどうか、収支状況はプラスかマイナスか、支出の中身はどうなっているのか現状の把握をします。一緒に家計の財産状況を一覧表にして財産簿も作成します。(夫名義、妻名義それぞれ記入しておきます)。
次に、支出の中身を吟味して貯金が出来る体質に変えていきます。そして、自分だけのお金を管理する口座を作り、自分の貯蓄を増やす方法を考えます。家計を上手にやりくりして余ったお金や臨時収入の中から目標額を決めてこつこつ貯めていきます。
貯蓄を増やす王道は「自分で稼ぐ=仕事を持つ」です。公的機関が行う女性の再チャレンジ制度(21世紀職業財団のRe.Be再チャレンジプログラムなど、ハローワークに情報があります)の利用や、仕事に役立つ資格にチャレンジすることも「稼ぎ力」を高める自立準備です。よしっ!と思い立った時、「自分の勉強に使える自分のお金」は心強い味方になります。
ファイナンシャルプランナー 上本喜代美
2007年8月10日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載12回目 離婚後の生活費は?
標準生活費の計算を 女性単身の支出額15.6万円
熟年離婚という言葉がはやっています。
でもちょっと待ってください。本当に離婚が必要かどうかを、もう一度考え直すことも必要ですし、実際に実行に移すにしても、離婚後の生活費がどれくらいかかるか、きちんと把握しておくことが大事です。今回はファイナンシャルプランナーの上本喜代美さんに、4人家族の標準生活費、夫がいなくなった場合の標準生活費、60歳単身女性の標準生活費を教えていただきます。
標準生活費と自分の生活費の比較
図のような収支状況確認シートを作ってみましょう。家計簿をつけていなくても大丈夫です。支出の中身を「基本生活費」と「その他」の二つに分けます。基本生活費は、食費・水道光熱費・住居費・被服・医療費・通信交通費といった項目、その他は、教育費・教養娯楽費・交際費といった項目に分けます。預金からの引き落としなどから、それぞれの項目ごとに集計して、表に実際のあなたの生活費の金額を書き入れてみてください。二番目の欄に、総務省「家計調査年報2005」の数値を入れていますので、これも参考にしてみてください。
この表から見ると、4人家族の基本生活費は176,436円、その他の支出が130,250円、そのほかに住宅ローンと保険料を足して合計406,686円になっています。皆さまの家計は、この金額と比較していかがでしたでしょうか?
三番目の欄には、少しシビアに夫がいなくなったときの家計費も計算してみましょう。家計人数が変わりますから、現在の支出額の7割相当額で計算してみてください。四番目の欄は、「総務省全消費実態調査2004」を参考にして計算した60歳以上の女性単身世帯の支出額です。1ヶ月の消費支出額は15.6万円となっています。この必要金額が果たして離婚後あるいは夫と死別したあと確保できるのでしょうか?
年金の仕組みやもらえる金額については次回説明いたします。
ファイナンシャルプランナー 上本喜代美
2007年8月17日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載13回目 離婚時の厚生年金分割は女性にやさしい?
「すべて分割」は誤解 基礎年金部分は対象外
今年4月から、離婚時の厚生年金の分割制度が導入されることになりました。この制度をにらんでか、離婚件数は2002年の最高離婚件数289,836組から4年連続で減少していて、2005年には261,929組と、最高時から28,000組も減少しています。
社会保険庁は昨年10月、離婚時の厚生年金分割制度の相談を開始しました。今年2月までの5ヶ月間に、全国の社会保険事務所の相談窓口に出向いたり、電話による離婚時の厚生年金の分割制度の相談件数は、24,508件あったと社会保険庁が発表しています。山口県内でも171件の相談があったようです。はたして今回の法改正は女性にやさしい法改正なのでしょうか?
今回もファイナンシャルプランナーの上本喜代美さんに説明していただきます。
厚生年金の離婚時分割制度について
離婚時の厚生年金の分割制度については、「離婚すると、夫の年金を必ず半分受取れる」と誤解している妻が少なくないようです。公的年金は、2階建ての仕組みになっています。1階がすべての国民が20歳から60歳まで加入する基礎年金、2階部分は会社員が加入する厚生年金です。
年金分割制度の対象になるのは、厚生年金の部分だけ、それも結婚後の期間のみです。基礎年金は分割の対象外となります。夫の年金のすべてが分割される訳ではありません。
会社員の夫と専業主婦の妻の場合、妻は夫の厚生年金のうち、婚姻期間に相当する年金額の二分の一を上限として、話し合いで決めた年金額を受け取ることができます。夫婦ともに会社員の場合は、夫と妻の婚姻期間に相当する厚生年金を足して二分した年金額が、年金額の多い方から少ない方へ分割されます。自営業の夫と専業主婦の妻の場合には、夫、妻ともに基礎年金のみとなりますので、分割される年金はありません。また、同じ共働きでも、自営業の夫と会社員の妻の場合、夫の基礎年金のみで厚生年金がありませんから、妻が受取る厚生年金が夫に分割されることになります。
離婚分割の年金額は、夫に知られずに調べることが出来ます。戸籍謄本、妻の年金手帳、認印を持って社会保険事務所で申請手続きをします。結果は、2週間くらい後に郵便で届きます。
ファイナンシャルプランナー 上本喜代美
2007年8月24日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載14回目 65歳以上の妻が受け取る年金のモデル
受給額の変化把握を 50歳から社保事務所で試算
年金の受け取り金額は、いろいろな細かな基準から決められているようですが、今回は65歳以上の妻が受け取る年金のモデルを、ファイナンシャルプランナーの上本喜代美さんに説明していただくことにしました。今回で、年金の話は一応終わりですが、もと詳しく知りたいという方は、ファイナンシャルプランナー上本喜代美さん(FAX:0833-43-3414、E-mail:bzt02557@nifty.com)にご相談ください。
次回からまた、アンケートの分析結果に戻ります。恋愛結婚とお見合い結婚の違い、結婚年数による違いなど、いろいろな角度からの分析の最中です。
結婚生活を続けていた場合と離婚分割した場合の年金の比較
離婚分割で受け取る年金と、結婚生活を続けていた場合に受け取る年金を厚生労働省の「モデル年金」を基に比較してみました。
モデルは、夫・20~60歳まで40年間働いた会社員で、平均報酬月額は36万円。妻・20~60歳まで専業主婦で、二人は夫の就職と同時に結婚し現在63歳という設定です。このような条件で、65歳になってから受け取る年金額を三つのパターンで試算してみました。
①夫が健在の場合
夫には、老齢基礎年金66,000円と老齢厚生年金100,000円の合計166,000円が支給され、妻に老齢基礎年金66,000円と振替加算10,000円の合計76,000が至急されます。夫婦二人での合計は242,000円になります。
②結婚中に夫がなくなった場合
夫に先立たれた妻には遺族厚生年金が支給されます。金額は、夫の老齢厚生年金100,000円の4分の3に相当する75,000円。65歳以上の妻には老齢基礎年金66,000円と振替加算10,000円に加え、遺族厚生年金75,000円と経過的寡婦加算21,000円の合計172,000円が支給されます。
③今年4月以降に離婚した場合
夫の老齢厚生年金100,000円が分割の対象になります。金額は最大で2分の1の50,000円。65歳以上の妻には老齢基礎年金66,000円と離婚分割された厚生年金50,000円の合計116,000円が支給されます。離婚後に夫が死亡しても、夫の遺族厚生年金は離婚した妻には支給されません。
受け取る年金がどう変わるのかをしっかり知って、これからの生活を考えていただきたいと思います。
50歳になると年金受給額が試算してもらえます
■どこで・・・
 社会保険事務所
■持って行くもの・・・
 年金手帳(夫婦2人の)、認印(どちらか1人でいく場合には委任状)
■離婚分割の年金額が知りたい・・・
 戸籍謄本、本人の年金手帳認印
 結果は後日郵便で届きます
50歳になると社会保険事務所で年金受給額が試算してもらえます。夫婦二人の年金手帳と認印を持って社会保険事務所の窓口で申請手続きをすると、試算結果が郵便で報告されます。また、社会保険庁のホームページから(年金手帳を手元に用意してください)電子証明書を取得した後、ホームページで試算結果を確認することができます。ご自分に合った方法で年金受給額の試算にチャレンジしてみてくだい。
ファイナンシャルプランナー 上本喜代美
2007年8月31日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載15回目 離婚経験者の再婚希望の有無
43%が再婚に前向き 40代以上「しがらみ」多く
離婚経験がある方に、今後チャンスがあれば再婚する気があるかどうかのアンケート結果を円グラフ示しました。43%の方たちは、チャンスがあれば再婚したいと考えています。
<離婚経験があると回答した方>
『再婚の意思はありますか?』
「離婚時の年齢」と
「再婚の意思がありますか?」の関係
次に、年代別での再婚の希望の有無について棒グラフを作ってみました。40歳未満では、約半数に再婚希望がありますが、40代以上では再婚の意思は約30%、50代ではなくなっています。男性も女性の人生も、平均寿命が80歳を超える時代にこの結果は何を意味するのでしょう。再婚という法的手続きをとった場合に、お互いの財産問題、それぞれの子供への相続問題、子供の気持ち-などなど、大きな問題が待ち受けています。若いときの再婚は、そのような社会的なしがらみが少なく、問題を乗り越えやすいですが、40代以上では、本人同士の問題以上に、そのような社会的問題が大きい可能性があります。
また、結婚はこりごりという方も中にはいるのでしょう。しかし40代未満でも、約半数にしか再婚希望者がいないということはどうしてなのでしょうか?離婚したばかりで、現在は再婚を考えたくないという方もいらっしゃるかもしれませんが、「恋人はほしいけど、いろいろなしがらみのある結婚は、もうたくさん!」「子供の精神状態を考えて再婚できない」-などいろいろあるかもしれません。今回のアンケートでは、再婚の意思の有無について、理由を記述する欄を設けていなかったために、これ以上の分析が不可能だったのが残念です。離婚する夫婦は年々増えているにもかかわらず、まだまだ妊娠・出産が可能な年齢の方たちが、再婚を望んでいない現実があるということを念頭に置き、現在問題になっている少子化問題が、結婚年齢の高齢化以外にもあるかもしれないと考えることが必要だと思いました。
最後に記述式アンケートの中から、再婚に関すると思われる記述を抜粋しておきます。「いきいきと充実した生活となった。結婚生活という最低ラインから、全てが上のラインに変わった。それぐらい、結婚生活は自分にとって最低最悪だった。(50代離婚女性)」「相性のいい夫婦がどういうものか経験してみたいと思います。しかしよほど相性のいい縁があれば再婚も考えますが、離婚までの大変さを考えると再婚というスタイルには躊躇します。(50代離婚女性)」「何度も離婚と再婚を繰り返しましたが、人は変わりません。自分の考え方を変えていかないとうまくいかないと思います。(30代再婚女性)」
2007年9月7日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載16回目 アンケート回答者の詳細内訳①
男性68人、女性427人 初婚者、専業主婦が大半
今回から2回に分けて、アンケート回答者の内訳についてもう少し詳しく見てみましょう。今回は、性別、結婚区分、職業別、アンケート回答時の年代、年収の内訳を見ています。
①回答者の区分 ②結婚区分
①回答者の性別は男性68人、女性427人と、圧倒的に女性の回答が多い結果でした。
インターネットの、美学倶楽部関連のホームページ(http://www.sutekina.jp/)でアンケートを集めましたが、ホームページ自体が女性に役立つホームページの要素が強く、普段から女性の閲覧者が多いためと考えられました。
②結婚区分では、離婚経験のない初婚者が411と大多数を占め、離婚経験のある方が54人、再婚経験のある方が30人という内訳でした。
③職業別
③職業別でみると、専業主婦が289人と多く、次いで会社員が117人、アルバイトが39人と続いています。
④アンケート回答時の年代区分・年収区分
④アンケート回答時の年代別では、30代未満の人が57%と過半数を占めていました。年収でみますと、100万円未満が43%、100万円以上300万円未満が24%で過半数を占めていました。いっぽう、700万円以上の高収入の人が5%認められ、これらのほとんどは男性でした。
2回目は、結婚年齢、結婚年数などについての詳細をみていきます。
2007年9月14日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載17回目 あなたはアルコール依存症のタイプ
症状合致なら診断を 治療や知識浸透が重要
福岡市の職員が飲酒運転で、幼い子ども3人を死亡させてしまった事件の裁判が9月に始まりました。この事故をきっかけに、飲酒運転に対する社会の目が少し厳しくなったとはいえ、その後も飲酒運転による事故は減るどころか、テレビや新聞の社会面を賑わせています。
飲酒運転の事故の全部ではないにしても、その影には「アルコール依存症」という病気が隠れているのではないかと思います。第8回目(7月20日付)の連載でも書きましたように、離婚の原因の中で、アルコール依存症やDVによるものは、「アルコール依存症」という病気の社会的認識が進み、病気の治療を社会的に進めていける仕組みができれば、離婚をせずにすんだかもしれない夫婦がいるのではないか?あるいは、アルコール依存症者の配偶者が、精神を病むほど苦しまなくて済んだのではないかと思われ、アルコール依存症についての知識が社会全体に浸透するすることの重要性を感じます。
一般的に見られるアルコール依存症のタイプについて、群馬県、赤城高原ホスピタルの竹村道夫先生は下の表のように言っています。
【アルコール依存症によく見られるタイプ】
1.肝臓病、糖尿病、心臓病などで、入退院を繰り返し、医師から節酒や断酒を勧められているが、守れない患者。
2.いつもは優しいが、酔うとしばしば、暴力的になる知人。
3.ほぼ毎日、台所で隠れ酒をしている主婦。
4.飲酒して、朝帰り、外泊を繰り返している夫。
5.休日には朝から飲酒し、その翌日にしばしば欠勤する会社員。
6.酒が原因の対人関係のトラブルを繰り返しているが知人。
7.机やロッカーに酒を隠してあり、勤務中にそれを飲んでいる教師や公務員。
8.飲酒をしては、過食と嘔吐(おうと)をしている若い女性。
9.睡眠薬や精神安定剤を持ち歩き、それを酒と一緒に飲んでいる知人。
10.誰とも会うことを拒否し、自室で静かに飲み続けている家族。
11.飲酒がらみの転倒事故、または交通事故を繰り返している知人。
12.家族や上司の前で、「断酒の誓い」を書いては、かくれて飲んでいる知人。
13.うつ病と診断されて、長期通院しているが、昼間から酒臭い知人。
もちろん、この情報だけで、アルコール依存症と即断はできませんが、その可能性は濃厚だそうです。一番大きな問題は、大部分の患者さんたちが、その診断や、専門医療を受けることなく、早死にしていることであり、社会的問題や家庭内の問題を起こしていることです。あなたのまわりにこのようなタイプの方はいませんか?
次回はアルコール依存症の自己診断法を二つ掲載させていただきます。
2007年9月21日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載18回目 アルコール依存症の自己診断法
配偶者の可能性点検 早めの専門医診断重要
男女共同参画の最小単位「夫婦」を考えるにあたって、アルコール依存症も夫婦の絆を破壊する大きな問題の一つです。
夫婦の問題を一つでも解決するために、配偶者にその可能性があるかも?と思われている方は、まずその可能性があるかどうかをチェックしてみることが大事です。チェックしてその可能性があるときには、相談窓口に相談し、早めに専門医の診断を受け、一日も早く病気を治療しましょう。
今回はアルコール依存症の自己診断法についてです。自己診断をされてアルコール依存症かも?と思われた方は専門医の受診をしてみましょう。山口県にあるアルコール依存症の専門治療機関では、宇部市善和にある高嶺病院(TEL0836-62-1100)が積極的に取り組んでいます。また家族や身近な方がアルコール依存症かな?と思われた時の相談窓口は、下記のとおりです。
【アルコール依存症についての相談窓口】
①お近くの健康福祉センター(昔の保健所です)
②精神保健福祉センター(TEL0836-58-3480)
【DV(配偶者暴力)のご相談窓口】
①女性センター(婦人教育文化会館内 TEL083-901-1123)
<飲酒状態の自己診断法(1)>
『NCA法』
●アルコール離脱症状群
①手指振戦(※注1)
②けいれん発作
③厳格
④振戦せん妄(※注2)
●耐性獲得徴候
⑤血中アルコール濃度が「150mg/dl」以上でも酩酊症状が目立たない。
⑥日にビール大びん5本(ウイスキー・ボトル半分、日本酒5合)以上を2日以上続けて飲む。
 特に、初期の耐性が1合程度までの人が、このような状態になると危険。
●心理依存徴候
⑦身体疾患のために飲んではいけないことを知っているのに飲酒する。
⑧社会生活上飲んではいけないことを知っているのに飲酒する。
 (仕事中の飲酒や飲酒運転を繰り返したり、失職・離婚の恐れがあるのに飲酒を続けるなど)
●アルコール性臓器障害
⑨アルコール性肝炎
⑩アルコール性小脳変性症

※注1 手指振戦
手指の振るえ(アルコール依存症者以外にも、甲状腺機能亢進症や、脳の病気で見られることもあります)
※注2 振戦せん妄
発汗や頻脈、発熱、手指の振戦、不眠、幻覚(実在しないものを見たり聞いたりする)や錯覚(実在するものを間違って知覚する)、興奮、不安などが見られます。大体は4、5日で急速におさまりますが、飲酒に関連した身体疾患(肝不全、消化管出血、頭部外傷、低血糖、電解質異常など)が潜在している可能性があり、放置すると意識障害や幻覚のために事故を起したり、けいれんをおこしたり、昏睡状態になり死ぬ事もありますから、必ず医療を受けてください。
①~⑩のうちどれか一つでもあればアルコール依存症と判断する。
<飲酒状態の自己診断法(2)>
『CAGEテスト』
①あなたは今までに、飲酒を減らさなければいけないと思ったことがありますか
②あなたは今までに、飲酒を批判されて腹が立ったり苛立ったことがありますか
③あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪意識を持ったことがありますか
④あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか
2項目以上当てはまればアルコール依存症が疑われる。
2007年9月28日 山口新聞「暮らしの広場」 掲載
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連載19回目 アンケート回答者の詳細内訳②
25~29歳で結婚、44% 結婚生活は5年未満が35%
今回は、見合い結婚か恋愛結婚か、結婚した年齢、結婚生活年数、離婚提案者の内訳を見ています。
①見合結婚か?恋愛結婚か?の質問では、85%が恋愛結婚でした。
②結婚した年齢を見ると、10代が3%、20歳以上24歳以下が約34.1%、25歳以上29歳以下が44.2%を占めており、35歳以上も5.4%認められ、結婚年齢の高齢化、多様化を認めました。
③結婚生活年数は5年未満が35.4%、5年以上10年未満が18.1%、10年以上15年未満が11.4%、15年以上20年未満が7.9%、20年以上25年未満が12.0%、25年以上の結婚生活の方は15.0%でした。
④離婚の提案者は、実際に離婚経験のある方は、アンケート回答者のうち78人で、女性63人・男性5人でした。
①見合い結婚か?恋愛結婚か? ②結婚した年齢
③結婚生活の年数 ④結婚を提案したのは?
女性回答者、男性回答者どちらも自分から離婚を提案したという方が8割を超えていました。
2007年10月5日 山口新聞「暮らしの広場」掲載
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連載20回目 離婚を提案したのは妻?夫?
妻からの提案が大部分 男女の価値観にズレ
グラフ①は離婚経験のある女性のアンケート結果から、妻と夫どちらのほうから離婚を言い出したのかを20代、30代、40代、50代以上に分けてみたものです。
20代から40代までは、女性からの提案のほうが大部分で夫からの離婚提案は、離婚者の4分の1以下に過ぎません。50代になると男性からの離婚提案は皆無でした。
今回のアンケート回答者は男性が少なく、離婚経験のある男性だけを年代別に分けると、数が極端に少なくなるために女性の離婚経験者だけをグラフにしています。男性の離婚経験者を同じ数集めて同じ内容のアンケートをとるとまた違う結果がでるかもしれません。
一般的に言うと、「片方が離婚を考えているのに、片方がそのことに気がつかない、あるいは幸せだと思っている」ということは普通考えられないからです。ところが、今回離婚に対する意識調査をしたときに、まわりの男性の多くの方の意見を集約すると「家族のために一生懸命に働いてきたのに、ある日突然離婚を妻から言われる男が被害者だ」と考えている方が多いように思いました。男女共同参画の最小単位である「夫婦」を考えるときに、この意識のズレがあるとすれば、大きな問題です。一般的に私たちは夫婦になった場合、妻は夫に、夫は妻に何を望むのでしょうか?
①離婚を提案したのはどちらですか
(離婚女性のアンケート結果から)
次にグラフ②は、平成17年度版国民生活白書から抜粋した、「結婚相手を決めるときに重視すること」のグラフです。これを見ますと、女性は男性を選ぶときに学歴、職業、経済力など生活の安定につながるものを重視している傾向がはっきり出ています。「男が外で仕事、女は家庭を守る」という昔の法則が崩れてきている現代においても、女性からみ「結婚相手としての男性の価値」は経済力が重要な位置を占めているのです。
その一方、男性は、相手に学歴や経済力などを求めていないようです。相手の人柄重視は、女性では91%が重視していますが男性では75%にすぎません。共通の趣味の有無については男女であまり意見の違いはないようですが、最後の2つの項目、「自分の仕事に対する理解と協力」「家事育児に対する能力や姿勢」は、男性よりも女性で重要視する割合が多いのがこの問題の解決の糸口のように思えます。つまり男性は男と女の役割分担「男はこうあるべき、女はこうあるべき」という従来の価値観から脱却できないままその価値観で女性を見ているために、女性が感じる不満に気づけないのではないかと考えました。一方女性は、どんどん社会進出していく中で、仕事や家庭の仕事に男女の差は関係ないと考え始めている女性が増えてきているのだと思います。
つまり、女性は子育ても家庭の仕事も、夫に参画してもらい夫婦共同で行いたいし、仕事に関しても生活のために働いているだけではなく、自分の仕事に対する価値をも認めてもらいたいと考える人が増えてきているのではないでしょうか?
2007年10月12日 山口新聞「暮らしの広場」掲載
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連載21回目 美学倶楽部の活動
勉強、企画で「自分磨き」 地域を愛する心育てる
今回は美学倶楽部の活動について少し触れたいと思います。美学倶楽部は、年6回定例会を開いており、そのうちの4回は、各地域別に4グループに分けた会員がそれぞれ担当者となり、独自に企画した内容で勉強会を開催しています。
これまでにいろいろな勉強会が開かれました。心理療法士の先生のお話、太極拳の話と体験、特別会員でもあるアメリカ在住の社会学者・藤本加代会員のアメリカの女性の話…などさまざまな企画が行われ、勉強会の合間には、年初めの楽しい集まりや、会員有志の旅行の企画など、楽しみながら「自分磨き」を行ってきました。
今回は周南地区の会員が担当で、島津幸男周南市長のお話を聞きました。自分の住む地域を知ることは、地域を愛する気持ちを育てるのにとても重要だと思います。今後の周南市の構想や市長を身近に感じたことは、美学倶楽部の活動目的のひとつでもある「地域貢献」になにかしらプラスになると思われます。その報告を担当会員から、皆さまにもご報告させていただきます。
また11月11日は広島県出身のNHKアナウンサー、小野文恵さんを招いての企画を、防府山口地区の会員が担当で進めています。
美学倶楽部定例会より
周南地区担当の9月20日の定例会のなかで行う勉強会に、島津幸男周南市長をお招きして、ぜひお話して頂きたくお願いに参りましたところ、快諾いただき、楽しみにしておりました。当日会場に入って来られたときから親しみやすい雰囲気で、少々緊張気味の私を物言わずして安心させてくださいました。
美学倶楽部は柳井、下松、周南、防府、山口地域の働く女性が、仕事を通して愛する地域の活性化に貢献し、異業種間の交流を通してお互い、人間として、女性として素敵に自分をみがく-の美学倶楽部であるので、講演は「地域の活性化と女性の役割」の題でお願いしておりました。
参加者の中には市外のメンバーも多く「市長の経歴を」と、ザックバランな質問に、生い立ちから青年時代のお話、ヨーロッパからアフリカ約130ヶ国を貧乏旅行した話-などユーモアあふれる内容で、それぞれの国に対する洞察の鋭さ、歴史的背景などの知識の豊富さを感じました。
現在の至るまでを流れ出るように楽しく話され、次に地域の活性化では周南市の港のすばらしさを一つにあげ、港の発展構想や、子どもたちが地域の歴史を知ることの大切さなど、将来を見据えた話から、目の前の市制の話と次々とテンポよく話されました。
また、これまで民間の会社を経営されてきた経済人として、随所に出てくる経済観念、数字の把握の仕方が実に分かりやすいと感じました。周南市以外の参加者にとっても、豊富な経験談から次々と楽しい話が続き、笑いの絶えない2時間でした。「市長室の扉は常に開けてあるので、いつでも入って来てください」と何度も言われ、積極的に市民と対話を持とうとする姿勢が大変感じられました。この地域で働く者として地域の活性化が今渇望されています。その糸口を大いに期待できる市長だと感じました。
周南市の誕生3周年を迎えるにあたり、2006(平成18)年4月21日に「市民憲章」を制定しました。まだご存知ない方も多いと思いますのでご覧ください。
「市民憲章」は、市としての理念やまちづくりの方向を明らかにし、市民一人ひとりが主体的かつ実践的に新生周南市のまちづくりに参画するための「行動規範」、「道しるべ」となるものです。
周南市民憲章
わたくしたちは 自然と産業が調和した周南市を愛しともに輝きながら心豊かに暮らせるまちをめざし次のことを誓います
1 自然を大切にし 水と緑の美しいまちをつくります
1 みんなで助け合い 安心して暮らせるまちをつくります
1 元気に働き 豊かで活力のあるまちをつくります
1 スポーツに親しみ 健康で明るいまちをつくります
1 教養を深め 自らが輝き 世界に誇れるまちをつくります
周南地区担当 田中美恵
2007年10月19日 山口新聞「暮らしの広場」掲載
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連載22回目 年代別離婚の割合と離婚理由
50代超、21%が離婚経験 離婚失敗理由でも男女差
最初のグラフは、アンケート回答時の年代別で、離婚者の割合を示したものです。現在離婚して再婚してない人、再婚した人を含め、年代があがるにつれ、離婚経験者は増えてきています。50代以上では21%が離婚経験者でした。
2つ目のグラフは、これらの離婚経験者が離婚したことによって、人生がどうなったかに対する問いです。どの年代でも離婚によって人生が良くなったと答えている方が大半ですが、大きなエネルギーをかけて離婚したにもかかわらず、変わらなかった、悪くなったという回答もみられ、30代でそのパーセンテージが一番多くなっています。
①アンケート回答時の年代と離婚の割合 ②離婚時の年代別、離婚によって人生が良くなったかどうか?
アンケートでは記述式で、離婚が失敗だったと思っている人たちの記述が9人ほどありました。内訳は30代女性4人、40代女性2人、50代女性2人、50代男性1人でした。
30代4人のうち2人は金銭的に苦しいこと、1人は子どもに対して離婚して悪かったと思っている、残り1人は子どもの親権を手放したことを失敗と考えていました。
40代女性では、1人が金銭的な理由とそれによって子どもが暴力的になったことを失敗と考えていました。
50代女性では、1人は「結婚前に結婚についてよく考えるべきだった。30歳くらいの離婚でしたが、もう少し自立してからすればよかった。大変苦労したが今ではお笑いです。」と、離婚後苦労したにもかかわらず、たくましく生きてきた様子がうかがえる記述もありました。
もう1人の50代女性は、「アルコール依存症の夫から自分の病気をきっかけに、離婚さえ出来れば何とかなるとの思いでやっと離婚したものの、財産問題を話し合わずに離婚したために、彼女固有の財産、彼女の実家の財産を狙って、離婚した夫や夫の家族の嫌がらせや金銭トラブル、依存症の元夫の虚言を信じた周りの人たちの一方的な誤解に苦しんでいる」など、離婚してなお深刻な問題を抱えている状態が浮き彫りにされました。
男性の記述式回答者は50代男性1人でしたが、離婚失敗の理由が「とにかく寂しい」という回答であり、女性との感覚の違いに驚きましたが、セミナー講師の山之内弁護士が、実際の現場でも同じであり、この回答は本音であるとのご意見を伺い、男女共同参画の第一歩は男性と女性の違いを知ることだとあらためて感じました。またアルコール依存症は、早急に国を挙げて考えていかなければならない問題であるとも感じました。
2007年10月26日 山口新聞「暮らしの広場」掲載
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連載23回目 努力が報いられる結婚生活は?①
「離婚せずに良かった」3割 話し合いで解決できる範囲
今回は、「離婚を考えたことがあるけれども、離婚をしなかったことによって人生がどう変わったか?」という質問結果を、アンケート回答時の年代別にみたものです。
各年代とも半数前後の方たちが、離婚してもしなくても自分の人生は変わらなかっただろうと考えているのがわかります。しかし離婚を考えたけれど今は人生が良くなったと考えている人が、20代、30代では4割近く認められ、50代でも3割、40代でも2割強の方が離婚しなくてよかったと考えているようです。
一方、「悪くなった」も少数ですが認められます。特に50代では最も多く、約1割の方がそう感じています。離婚した女性のアンケート結果では、前回お示ししましたように、各年代とも離婚して良かったが75%以上ありますが、離婚を考えたけどしなくてよかったという方たちが、各年齢平均して3割前後いらっしゃることに注目したいと思います。
私たちは、だれしも失敗したくないと考えています。このようなアンケート結果から、「努力を続けるべき結婚生活」「失敗しない離婚」のために、もっと深くアンケート結果を見ていく必要があると考えました。今回は、記述式アンケートの中から、「離婚しなくて人生良くなった」と考えている人たちの意見を拾ってみました。今回のアンケート結果では離婚経験のない方のアンケートは400件を超えることもあり、この記述式アンケートにもたくさんの回答が寄せられました。
1.生活の安定や金銭的なこと
2.子どものために
3.夫婦の話し合いで改善
4.人生勉強と考え前向きに
5.その他
離婚を考えたことはあるが、離婚しなかったこと
によってあなたの人生はどうなりましたか?
<年代別>
に、大まかに分けられると思いますが、実際に離婚した大部分の人たちと違って、離婚を考えた理由が、話し合いで解決できる範囲であったことがうかがえます。
それにしても、いま悩まれている方たちが、自分の悩みが、「話し合いで解決できる範囲かどうか」は、記述式アンケートの生の声をそのまま載せたほうがよさそうですので、次回は年代別に「離婚を考えたけど、離婚しなくてよかった!」方たちのアンケート結果をそのまま掲載したいと思います。
2007年11月2日 山口新聞「暮らしの広場」掲載
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連載24回目 努力が報いられる結婚生活は?②
離婚しないで良かった理由 互いを理解 生活の安定
今回は「離婚を考えたけど、離婚しなくてよかった」という人たちの記述式アンケートの内容をピックアップしました。分かりにくいところは補足文をつけましたが、できるだけ記述内容をそのまま書きましたので、文章の向こうに、書かれた方の生活が見えるような気がしませんか?
残念なことに、男性の記述が非常に少なかったのですが、女性は掲載できないくらい、いろいろ書いてくださっています。できるだけ似たような内容を避けて書きましたが、まだまだ書ききれません。今現在ご夫婦の問題で悩まれている方、そうではない方も、なにか感じること、参考になることがいっぱいあるような気がします。
「離婚しなくて良かった理由」 記述式アンケートから
■男性■
20代: 世間に後ろめたさを感じずに生きていけるから。
30代: 端的に言うと、離婚しないための話し合いや自分を見つめなおすことで成長できた。
お互いのしばらくの我慢により状況が好転していくこともある。
40代: お互いの欠点を理解しあうことができ、(離婚問題を)解消することで家族がひとつになっていくような気がした。
お互いよく話し合えば解決することもある。
50代: バラバラながらも一応4人暮らしができている。
子どもや孫との生活がうまくいく。
■女性■
20代: 自分の価値感が変わった。物事をプラス思考で見られるようになった。
好きで結婚したし、冷静に考えると好きな気持ちに変わりなかったから。
お互いに本音で話し合って、気持ちが分かり合えたから。
子どもができた。
30代: 相手を責めるのではなく、もう一度自分自身を振り返ることができる。
家族の幸せを一番に考えるようになった。
人生の勉強になった。
家族や周りの人のありがたみを改めて振り返ることができた。
喧嘩して話し合いをして喧嘩して・・・何年も何十回も繰り返し乗り越えたと思えるから。お互い歩み寄れたと思っています。
少なくとも子どもと一緒にいられること。(複数あり)
夫婦は、夫婦でも分かれたとしてもいつのときも他人。価値観、性格、趣味さまざまなものが違って当たり前。合いすぎても逆に面白くないかも。うちはほんと一致しているものがないんです。楽しいですよ。毎日が新鮮で。
40代: 働かなくとも生活していける安定感がある。
つらい時期を乗り切ってしまった。自分としては、離婚の次元は終了した。
我慢することで見えるものができた。
それまで考えていた性に対する考え方を振り返り、他人の意見を聞くことができた。
今の子どもは豊かで、皆ゲーム機や携帯電話、自分用のパソコンを持っている時代に、離婚することで子どもに金銭的に劣等感を持たせなくなかったし、親が貧しく、携帯やゲームを持っていないことで仲間はずれにされている子の話を聞くと、借金や暴力を振るう夫ならともかく、冷たい関係というだけで離婚しないほうがいいと思いました。
主人は実家の仕事を手伝っていたのですが、ワンマンな両親と同居することでもめていたので、主人が家を出ました。そうすることによって、新しい仕事もでき、金銭的にも裕福になり、夫婦間の喧嘩もなくなり、子どもたちの成績も上がりよくなった。
50代: 夫の良い面を再発見できたことは、広く人間に対しての信頼や希望にもつながったと思う。
やはり生活の安定、お金に困らないことですね。
自分の態度にも多くの問題があると気づいた。
子どもも成長し相手のことを理解でき、また夫も私のこと子どもの事を理解できる包容力が出た。
寂しくない。
主人の収入が今では安定して問題がなくなった。
世間体。
60代: 年齢とともに、夫はアルコールを飲まなくなり、私も我慢ができるようになった。夫に対して依存心がなくなり、自由な行動ができ束縛がなくなった。
2007年11月9日 山口新聞「暮らしの広場」掲載
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連載25回目 年代別お見合い結婚と恋愛結婚の割合
圧倒的に多い恋愛結婚 男性は30歳以下 見合い皆無
お見合い結婚ですか?恋愛結婚ですか?
①女性回答者のみ、年代別 ②男性回答者のみ、年代別
最初の棒グラフ①は、女性の回答者のみを「お見合い結婚か?恋愛結婚か?」年代別にみたグラフです。まず、このグラフを見てお見合い結婚の割合が思っていたよりも少ないことに驚きました。50歳以上でもお見合い結婚をされた方は、半分にも満たない状態で、20代でがほとんどが恋愛結婚でした。
次に、男性のグラフ②をみても同じような傾向でした。むしろ女性よりも顕著に恋愛結婚のほうが多い結果です。50歳以上でもお見合い結婚は約30%、40代の回答者でも10%にもいかない状態です。30代以下の回答者では、お見合い結婚は皆無でした。これでは恋愛上手ではない性格の女性に、あまりにも不利です。
恋愛下手の娘を持つ私は焦りました。最近は独身の男女が増えていると聞きます。適齢期?を過ぎても独身の女性が多いため、30歳過ぎても結婚を焦っていない女性が周りにたくさん見られます。昔はおせっかいなおじさんやおばさんがいて、適齢期なってもお相手がいないときには、あれこれ探してくれましたし、私の時代には24歳を過ぎると「売れ残りのクリスマスケーキのように買い手がつかない」状態になると、親も焦ってあちこちに履歴書と写真をつけて頼む光景が良く見られました。最近はそういう「お世話好き」の方たちが減ってきたのでしょうか?それとも恋愛結婚の望みが強く、お見合いをしたがらない女性が多いのでしょうか?
私は恋愛下手で、売れ残りのクリスマスケーキになりながら26歳でお見合いをし、結婚したら相手に愛情がわくものだという周りのアドバイスにしたがって、見合いから結婚までわずか4ヶ月足らずというスピード婚でした。その後かなり悲惨な結婚生活の挙句に、やっと離婚した私には、「恋愛結婚だったら離婚しないですんだのではないか?」という思いが常にありました。
次回は、私の強い希望でアンケート集計担当の藤川深雪に、①初婚で離婚してない女性②離婚した女性③再婚女性の「お見合い結婚、恋愛結婚の比率」をグラフにしてみます。
2007年11月16日 山口新聞「暮らしの広場」掲載
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