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かわら版キャッチボール

 講演会
女性の健康に造詣の深い鈴木眞理先生が、2004年10月 山口県の周南女医会で講演された内容です。
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甲状腺機能低下症・橋本病
反対に橋本病です。これは検診でよく引っかかるんですね。
この方は健康診断で高コレステロール血症を指摘されました。40歳の女性です。328mg/dlですぐにお薬が始まって、そしたら肝機能が上がってきまして、AST、ALT、ZTT、γグロブリンが関係しているので橋本病の自己免疫疾患のγグロブリンが上がると、肝機能障害と間違われ、もちろんAST、ALTも上がります。
今回は高コレステロール血症の治療薬が使われて、治療薬の関係と間違われて中止されましたけれど、肝機能の異常が持続されています。甲状腺が少し腫れて硬いんですね。
検査所見
データ−をとりますと、TSH甲状腺が悪くてホルモンが作れないので、活水体のホルモンがどんどん上がって頑張って作りなさいとあがっているわけです。甲状腺ホルモンは低く、マイクロゾーム、自己免疫である甲状腺のある部分に対する自己免疫の値が上がっていて、橋本病、甲状腺による甲状腺低下症と診断されるわけです。
これを注意深くみないと、肝機能もしくは高コレステロール血症、時には痴呆で老人病院なんかで老人性痴呆と診療されている事があります。
甲状腺の病気というのは、実は熟年期、成年期、成年熟年期が多いので、妊娠とかぶる事があるんですね。妊娠と甲状腺で注意しておかないといけない事を2点お話しておきます。
妊娠甲状腺機能亢進症
妊娠甲状腺機能亢進症という病態があります。
これは、バセドー病か、この病気かと迷われるんですが、妊娠してだいたい8週から13週で甲状腺機能亢進症の症状が出てきて、バセドー病だと思うんだけども、自己TSH受容体抗体が陰性だという事でわかるんです。
これはhCGですね。胎盤からhCGが甲状腺を刺激する事によって、機能亢進症を一過性に起こします。ですから、バセドー病とは差がありまして、もし眼症状が出たらバセドー病です。こちらの妊娠性の方にはありません。バセドー病は高いものから様々ですけども、妊娠性のものは軽症のものが多く、TSH受容体抗体はもちろん陰性、hCGは周数の平均値よりやや高く、発症は8〜13週でちょっと待っていると良くなります。出産後に再発はなく、こういう事で鑑別は出来ます。ですけど、妊娠すると、まだ早い時期にはぁはぁ言って来たらチッェクしておかないといけません。
分娩後の甲状腺機能異常
もう1つは分娩後の甲状腺機能異常です。
実は出産後の女性の5%の人にあると言われてます。お子さんを育てるのに一所懸命で、自分の健康に気が回らないので見過ごされる事があるんですけども、破壊性甲状腺炎といいまして、やはり自己免疫で甲状腺の一部が壊れて、ホルモンが漏れ出て機能亢進症をおこすという病態です。ですから壊れているのですから、その後は一過性に機能低下になって正常になります。
2つ目のパターンは、バセドー病の再発もしくは発症です。
3つ目は橋本病がベースにあって、機能低下症を分娩後に起こしてくるのです。いずれにせよ機能異常の90%は一時的なものが多くて、出産後6〜8ヶ月で自然治癒いたします。
出産後甲状腺機能亢進症患者の自覚症状
しかし出産後に、正常な人の出産後の自覚症状と、機能亢進、出産後の機能亢進症の人の自覚症状を比べたら 非常に疲労感が強い、胸がドキドキするという率が高いです。
こういう事を聞かれたら、甲状腺もちょっとチェックして欲しいと思います。今までは、産後の肥立ちが悪いと言われて終わっていた患者さんたちにたくさんありました。
視床下部・下垂体
次は視床下部・下垂体です。
大学の時の解剖の教科書と同じなんですが、前葉と後葉があります。後葉はお小水の量を調節する抗利尿ホルモンオキシトシンがあるんですが、今日のスポンサーの協和発酵さんは,ADHの製剤テスモプレシンというとても良いお薬を出されているのですが、私は今日は前葉の話をいたします。
前葉からは非常にとても大切な命を司るホルモンが出るんですけども、下垂体といのは解剖学的に1ミリ位の茎で支えられている1センチ位のさくらんぼのような臓器です。
下垂体線種・プロラクチノーマ
プロラクチノーマという病気がありまして、PRLを沢山だす腺種なんですね。月経不順か不妊で気付かれるんですけども、あと、お乳から白い乳汁分泌があればかなり疑わしいです。
内分泌検査所見
検査をしますと、プロラクチンが非常に高くなっています。プロラクチンが高いと、女性ホルモン、性腺機能が抑制されるので無月経や不妊になります。
頭部MRI
このプロラクチノーマを画像で、下垂体にこういう腫瘍になっている所は腫瘍です。
プロラクチノーマのFirst choice−薬物治療
プロラクチノーマの今の話題というか、今各国First choiceは薬物治療です。これまで外科的に取られていた治療ももちろん行われてきていましたが、今はプロラクチノーマはまずは薬物治療と言われています。
目的はPRLを正常化して腫瘍を小さくするんですけども、ドパミン作動薬、ドパミンはPRLの抑制効果がありますので、ドパミンを強くするようなお薬が使われて、今まではブロモクリプチン(パールデル)、テルグリド(テルロン)という薬がありました。非常にいい薬なんですけど、お使いになった先生はご存知なんでしょうけども、飲むのが大変な薬です。牛乳と一緒に夜寝る前に飲んだらいいと私共言ってきましたが、吐き気が非常に強くて大変でした。便秘や鼻閉、低血圧もありました。最近はカベルゴリン(カバサール)という薬がでまして、これは半激薬60時間近いので週1、2回の内服で非常によいデータ−が出ています。こういうチョイスがあります。プロラクチノーマは今は少し大きくてもまずは薬物治療です。
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